黒蝶真珠 価値

黒蝶真珠 価値

黒蝶真珠 価値について

主に仏事などでのご利用から、冠婚葬祭や様々なシチュエーションで身に着けることのできる黒蝶真珠

黒蝶真珠 価値

黒蝶真珠とは?

黒蝶真珠は「タヒチアンパール」とも呼ばれ、南太平洋に広く生息する黒蝶貝から採れる真珠のみが黒蝶真珠と呼ばれます。

では黒真珠とは?黒色を持った真珠の総称で、黒蝶真珠も含まれますが、馴染み深いアコヤ真珠や淡水パールなど黒色に染める加工をされたものも黒真珠となります。

よく「和珠(わだま)の黒真珠」という言葉を聞きます、これは和珠=アコヤ真珠 のことですが、アコヤ真珠から黒真珠は採れません。

アコヤの黒真珠は、「放射線の照射による青変処理」もしくは「染め」によって加工を施されたものとなります。

貝は、内側に外から入ってきて吐き出せなかった異物から、体を守るため自らの分泌液(貝殻と同成分)で包み込み分泌液の層を何層にも重ねていきます。

年月をかけて真珠層を重ねていったものが真珠となります。

黒蝶真珠 生産地

主な生産地は、最も有名なのがフレンチポリネシア タヒチです。

クック諸島やフィジーなどでも養殖されていますが、生産量の95%はタヒチで産出されています。

タヒチには、100を超える島々があり、自然豊かな山、川、海の恩恵を受けてます。

珊瑚環礁の内海域には、黒蝶貝の成長に必要なプランクトンが豊富で、最も適した環境となっています。

潮通しの良い島々の中には、他の黒蝶真珠を生産する島に比べ海水温が年間を通し5度以上低く、夏と冬の寒暖差も大きく、美しい黒蝶真珠が育まれます。

 

黒蝶真珠 特徴

アコヤ真珠は大きくても8mm程度ですが、黒蝶真珠は大きいものだと18mm程になります。

黒蝶真珠の母貝となる黒蝶貝は、(英名Black-lip Oysterなど、学名Pinctada margaritifera)は、

シロチョウガイ、アコヤガイ、マベガイといった他の真珠貝と同じウグイスガイ科の二枚貝で、大きいものは30cm程に育つものもあります。

亜熱帯から温帯にかけて広く生息しています。 黒蝶真珠という名前ですが、以外にもタヒチパールに黒の色素は無いそうです。

実際には、赤・青・黄色系の三原色と同じ3つの色素が混ざり合い多彩な色を作り出しています。

色は、3色が混ざって黒に見えるブラック系を中心に、グリーン、ブルー、グレー、ブラウン、ピスタチオ、レッド、ラグーンなど様々な色味があります。

一般的には、ピーコックグリーンが最上級のお色とされています。ピーコックグリーンの特徴は、孔雀の羽のように深い緑色で、豊かな干渉色に赤色を持つと評価が高くなります。

形は、ラウンドが最も評価が高いのですが、左右対称の美しいドロップは希少性も高くトップランクに評価されています。

それが、ペア珠となればさらに評価は高まります。

最近では、個性的なバロックやオーバルなども人気となっています。

黒蝶真珠は黒い色味から、弔事でご利用いただくイメージとなってますが、弔事のみならず、披露宴をはじめとしたパーティなどの行事に、

またカジュアルな普段使いでも、ファッションアイテムの一つとして、どんなお洋服にも合わせやすく使いやすい真珠です。

 

黒蝶真珠の魅力は光沢

黒蝶真珠は黒っぽい色に光沢がついており、メタリックな印象が魅力的。

色は、真珠層が持つ複合タンパクの色や核部分と真珠層の境にある色が混ざりあってできているため、独特の色になっています。

また、黒・緑などとはっきりしたお色ではなく、神秘的な雰囲気をしているのも大きな魅力。

光沢には、やわらかく感じられるものや 強い輝きがあるものなど、真珠によって違います。真珠そのものに厚みがあり、真珠層の厚さが均一で、表面が滑らかなものはより輝きが強くなります。

 

黒蝶真珠はロレックスやカルティエにも使用されている!?

黒蝶真珠の母貝である黒蝶貝の真珠層は、ROLEXやCartier等、高級時計のブラックシェルダイアルに使用されています。

高級なドレスシャツの釦には白蝶貝や黒蝶貝も使用されてます。貝釦はとてもデリケートで割れやすいので、

クリーニングの際は、相手もプロですが、あとで後悔しないように、その旨伝えた方が安心です。

 

黒蝶真珠の価値を決めるのは?

黒蝶真珠の価値を決める品質は、サイズ、色、形、テリ、巻き、キズによって決まります。

【サイズ】

8mmから大きなものでは18mm程度となっており、アコヤ真珠に比べると比較的大粒なものが多い。

【色】

色の評価としては、ブラック系 < グレー系 < グリーン系 < ピーコック系 となります。

ピーコック系に代表されるグリーンやレッドが見られるほど評価は高くなります。

【形】

白蝶真珠と同じでラウンド、ドロップ、サークル、バロック等がありますが、一般的には真円に近いほど価値があると言われておりますが、

最近は均整の取れた美しいドロップは評価が高くなり、さらにそれがペア珠となれば、より価値を高めます。

また、バロックの個性的な形も需要が多くなっているそうです。

【テリ】

視覚的判断で、テリ(ツヤ)、中テリ、ボケと分類されます。

【巻き】

巻きとは真珠層の厚さのことで、厚さの違いで重量感や深みが変わり品質に影響します。

【キズ】

養殖・生産の過程で、さまざまな要因によりキズやエクボが生まれます。無キズの真珠は少なく価値に大きく反映します。

 

黒蝶真珠の正しいお手入れ方法

高級時計同様に黒蝶真珠を使用したジュエリーも、使用後のお手入れが美しさを保つための大きなポイントになります。

着用すると皮脂や化粧品、などが付着しやすく、それを避けるのはなかなか難しいです。

汚れを付着させたまま放置すると、黒蝶真珠独特の美しい光沢や色合いが保たれません。。

黒蝶真珠の表面へ傷を付けないように、ぬるま湯を絞った柔らかな布で拭き、すぐに乾いた布で水分を拭き取りましょう。

黒蝶真珠の保管方法

購入した時についていた宝石箱のなかに保管するか、ほかの宝石と触れ合わないように注意し手持ちのジュエリーケースで保管することをお勧めします。

ケース内でも小分けして保管ができれば、真珠が酸化するのを防げるのでより良い保管方法といえるでしょう。

また、直射日光の当たる場所、極端に乾燥しやすい場所、湿度が高かったりする場所も保管には適しません。

 

まとめ

黒蝶真珠を身に着けるのは、自分の魅力を引き出す一つの方法です。

黒蝶真珠を手に入れたら、是非大切に扱って、海の恵みを長く楽しんでください。

黒蝶真珠の価値、評価基準をご紹介しましたが、御不明な点等ありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

RiZでは専門の鑑定士が常駐しております。お手持ちの真珠が、現在どれくらいの価値があるのか、一度、把握されてみてはいかがでしょうか?