k10とは

k10について

k10について

k10について

昨今注目されている金ですが、金の分率や、何金までが貴金属になるのか、という話は以前しておりますね。

https://www.riz-kaitori.com/column/1459/ 参照

今回はその中でもk10に着目し、お話していきたいと思います。

貴金属の純度については、最低の品位区分を金が37.5%と定めているためK9までは貴金属の扱いを受ける、というJIS(日本工業規格)が定めた規格がありましたよね。

k10の金の含有量は41.6%あるため、規格では貴金属の扱いを受けます。

ちなみに、残りの39.4%は銀や銅、ニッケル、パラジウムなどが含まれています。

金の純度が低くても貴金属、という点においてはリーズナブルにジュエリーを楽しめる利点ですね。

また、金以外のものを混ぜることによって丈夫で傷がつきにくくなり、ホワイトゴールドやピンクゴールドなど、色の種類も多くすることができます。

バリエーションが豊富になっただけでなく、K18などの純度の高い金と、見た目がほとんど変わらないことから高級感もあります。

そのため、宝石を埋めたネックレスやピアス、ペアリングなどでも使用される機会が非常に増えてきました。

そんなk10ですが、やはり気になるのは金の含有量が半分以下という点です。

広く使用されるようになったとはいえ、ジュエリーの主流派やはりK18=18金になります。

18金よりも固く丈夫ではありますが、金を半分も含んでいないk10を、貴金属として認められるのか、という話は中古業界でよくあがります。

ジュエリーもアクセサリーも好きな私個人からすると、正直、可愛ければなんでもいいじゃないか、というところに落ち着きます。

ただ、RIZの人間としてお話をすると、デザインが可愛いだけでは高く買取できないデメリットがございます。

買取の際にデザインは高価買取のために必要な要素ではありますが、どれだけ可愛いものであってもk10は金の純度が低いため、

思ったよりも良い値段が付かなかった……ということもあります。

ですが、最近は金の相場が高騰しているため、金を半分以下しか含んでいないといえども侮りがたい金額になっていることも確かです。閑話休題。

不純物を混ぜることのメリットは先程紹介しましたが、デメリットももちろんあります。

よく耳にすることは、

・アレルギーが起こりやすい?

・k10をつけたままお風呂に入ってもいいの?

・変色錆のお手入れ

この3点でしょうか。

まず、アレルギーが起こりやすいのか、という点からお話いたします。

なぜ金属アレルギーが起こるのかというと、金属が人間の体内にあるたんぱく質とむすびつきアレルギー性を持つようになるためです。

ジムで運動している時にネックレスをつけていると痒くなったり、k10を身に着けたまま寝た翌朝、触れていた部分が赤くなったり、

金属アレルギーを持っていないと思っている方でも、免疫力が下がっている時にピアスやネックレスをつけて痒くなった経験はあるのではないでしょうか。

これらは金属アレルギーの症状のひとつであり、もし金属を身に着けていた場合、そのジュエリーが原因かもしれません。

金自体は金属アレルギーを起こしにくい素材と言われています。しかし、k10には金以外の物質が半分以上含まれているため、

金の含有量が多い素材に比べるとアレルギーが起こりやすいと言えるでしょう。

特にk10にも含まれているニッケルは、アレルギーを引き起こしやすい素材です。リングやネックレスなどのアクセサリーだけでなく、様々な金属に含まれていることもあり、頻度も高いようです。

最近はニッケルフリーのアクセサリーも多く見受けられます。金属アレルギーを持っている方はもちろん、持っていない方も予防の為に気をつけてみてはいかがでしょうか。

次に、k10をつけたままお風呂に入っていいのか、ということですが、オススメしません。

k10は金の純度が低いため変色しやすく錆びやすい素材です。

手を洗う時や汗をかいてしまった時は仕方がないとしても、お風呂の際は外された方が確実に長持ちします。

コーティング加工をされているアクセサリーの場合も同様です。金属劣化を防ぐための加工ですが、アクセサリーが錆びたり変色する原因はお風呂だけでなく、

汗や皮脂汚れによる劣化、空気に触れることで起きる酸化などもございます。

個人的な経験談になりますが、k10ピンクゴールドのネックレスをつけてお風呂に入っていたことがあります。身に着けて日が浅いうちにくすみが気になって、

お風呂で体を洗っているうちに一緒に綺麗にならないか、と思っていたのですが、くすんでいく一方でした。

今思えば、k10における劣化だったのですが、当時の私はそれが劣化であることも知らず、乾いた布で拭けば大丈夫などと思っていました。

結果、半年程度で元あった輝きはなくなり、ピンクゴールドの色も薄れて、ゴールドのような色に変ってしまいました。

神経質になる必要はありませんが、長期的に綺麗に使いたい方が大半かと思いますので、多少面倒でもお風呂の際には外されることをオススメ致します。

髪やタオルの繊維に引っかかって怪我や壊れてしまう可能性をなくすことにも繋がります。

10金 変色・錆びのお手入れについて最後お話をして終わりに致しますね。

先程も書きましたが、金の純度が低いk10は変色しやすく錆びやすい素材になります。変色や錆の原因は汗や皮脂汚れ、空気、温泉や入浴剤などになります。

基本的にk10に限らず、変色してしまった、錆びてしまったというジュエリーに関してはご自身でのリペアではなく、専門の業者様にお任せしてしまった方がいいでしょう。

弊社のような買取をしているお店で下取りとして出していただくことも可能です。

お手入れとしましては、1日つけたジュエリーを柔らかい布で拭く事が第一です。

その日の汗や皮脂汚れをリセットするつもりで拭いてあげましょう。専用のクロスがあればベストですが、わざわざ買うことが億劫な方はメガネ拭きでも充分です。

私は100均のメガネ拭きを使用しています(笑)

k10は変色しやすい素材ですが、毎日拭くだけでかなり持ちは変わってきます。

夏場など汗をよく流す期間は、月に何回か中性洗剤をぬるま湯に薄めてつけ置き洗いしましょう。熱湯はNGです。

柔らかい歯ブラシがあれば、チェーンの隙間を洗ってあげることも簡単です。

※つけ置き洗いの場合、宝石などの装飾品に注意してください。水につけるだけで変色してしまう宝石などもあります。

気に入って買ったけれど、すぐに錆びた変色した劣化した、とあっては悲しくなってしまいますよね。

そうなってしまわないように、こまめなお手入れを心がけていきましょう。

金の純度が低いために起こるデメリットはもちろん、貴金属と認められない、と感じる方も多いk10。

ですが、安価でありながら18金と見た目がほとんど変わらず、デザインも可愛いため、需要の高い素材です。

ぜひぜひ、自分にぴったりのジュエリーを探してみてくださいね。