ブランド品は無条件に買い取ってもらえるわけではなく、時には買取を断られるケースもあります。
そこで今回は、ブランド品が買い取れない場合の理由と対処法について解説します。
これからブランド品を売ろうとしている方はぜひ参考にして下さい。
ブランド品を買い取れない時の理由
ブランド品を買い取れない時の理由は複数あります。こちらではよくある6つの理由を紹介します。
ギャランティカードがない場合
1つ目は、ギャランティカードがなく、本物のブランド品であることを証明できなかった場合です。
ギャランティカードとは、正規店または正規ルートで購入した商品であることを示す証明書を言います。
必ずしもギャランティカードがないと買い取れないわけではないですが、買取業者によっては査定時にギャランティカードがないと断られるケースもあります。
確実にブランド品を買い取ってもらうには、ギャランティカードを持参するようにしましょう。
本物だが臭いや劣化・破損がひどい場合
本物のブランド品であっても買い取れないケースがあります。
それは、あまりに商品の劣化や破損、染み付いた臭いなどが酷い場合です。
特に気をつけたいのが「臭い」です。劣化や破損は程度によって修理が可能ですが、臭いは中々とれません。
どれだけ見た目の状態が良くても、タバコや香水の強い臭いが付着していると、買取を断られるケースがあります。
買取業者の目的は買い取ったブランド品を再販することですので、「これは商品にはならない」と思われた時点で買取対象外となるのです。
同様に、修理しても売り物にならないほど劣化や破損が酷ければ、買取を断られる可能性があるでしょう。
本物だが偽物に見える場合
本物のブランド品であり、品質が買い取れるような状態であっても断られることがあります。それは「本物だが偽物に見える場合」です。
長年使い込んだことで部品の色や形状、細部の仕上げなどが劣化または変化してしまい、
稀に本物であるにも関わらず、偽物と似た特徴を持つことがあるのです。
例えば、エルメスの革製品のほとんどは職人による手作業で製作されています。
そもそも革素材に個体差がある上、職人ごとに微妙なばらつきが出ることもあるので、本物なのにまるで偽物に見えるケースがあります。
このように偽物の特徴を持つブランド品を買い取るのは、業者側にとってリスクが大きいです。
仮に買い取って再販した際に、「あの業者は偽物のブランド品を売っている」などの噂が広まれば、買取業者の信用に関わるためです。
「基準に合わないため買取できません」と断られる可能性があるでしょう。
明らかな偽物である場合
明らかに偽物であると判断できる場合は、当然買い取ってもらえません。
査定士は日々多くのブランド品やジュエリー、高級時計などを査定しています。
素材の質感、ブランド名のフォント、ボディの色味や形状など、様々な基準から偽物かどうかを見極めているので、明らかな偽物である場合はすぐに買取を断られるでしょう。
並行輸入品である場合
並行輸入品とは、海外の正規店で買い付けをし、国内に輸入して販売した商品のことです。
国内の正規店で購入するより安く購入できることが多いため、並行輸入されたブランド品は日本でも多く出回っています。
注意したいのは、並行輸入品の中には偽物が混在することがある点です。
だからこそ、買取業者としては「並行輸入品である」という事実だけで警戒心が強まります。
業者によっては、並行輸入で購入したと告げるだけで、品質の良し悪しに関わらず断られることもあるでしょう。
ただし、明確な根拠を提示するのが難しいため、査定士から「こちらは偽物です」と断言されることはまずありません。
状態が良いのに買取を断られた場合は、並行輸入品に紛れたコピー品の疑いがあるでしょう。
盗品の疑いがある場合
リサイクルショップや質屋には、盗品が持ち込まれることもあります。
仮に盗品を買い取り、後に所有者が判明して返還を求められた場合は、無償で対応しなければなりません。買取業者側としては大きな損失につながります。
そのため、買取業者は持ち込まれた商品が盗品かどうかを厳しくチェックしています。
例えば、シリアル番号がわからない状態のブランド品は、盗品の疑いをかけられて買取を断られる可能性があるでしょう。
被害者が警察に盗難届を出していた場合、シリアル番号を元に捜索するのが通常であるため、出処がわからなくしている可能性があるためです。
長年使い込んだせいでシリアル番号が見えにくくなったり、消えてしまうこともあるので、
盗品の疑いをかけられないように日頃から使い方に配慮する必要があるでしょう。
ブランド品が買い取れない時に確認したい入手先
ブランド品の購入先は、大きく分けて「正規店・正規ブティック」と「個人」の2つです。
そこでこちらでは、購入先の違いによって買取のしやすさにどのような違いがあるのか解説します。
正規店や正規ブティック
目立った劣化や破損、臭いなどがなく、再販可能な状態である限り、正規店や正規ブティックで購入したブランド品は、基本的に買い取ってもらえるでしょう。
先述のように、ギャランティカードがあれば、買取成功の可能性はより高まります。
個人
ブランド品の購入先で注意したいのは、フリマアプリやオークションを介して個人から購入するケースです。
なぜなら、正規店・正規ブティック以外での購入は、知らずに偽物をつかまされる可能性があるためです。
「個人からの購入だったとしても、ギャランティカードや購入時のレシートがあれば問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、近年はギャランティカードや保証書、レシートの偽物が出回っているケースまであります。
個人から購入する場合、仮に本物である証拠があったとしても、安易に信用しないように気をつけましょう。
ゆくゆく売ることを前提としてブランド品を購入するのであれば、やはり正規店や正規ブティックで購入するのが無難と言えるでしょう。
なぜ査定士は「偽物です」と言わないのか?
ブランド品を買い取ってもらえない時、査定士に理由を聞いても明確に回答してもらえないことがあります。その場合は、恐らく偽物である可能性が高いでしょう。
「偽物です」などの明確な回答をしない理由は、買取業者のスタンスにあります。
ブランドの商標権をもっているのはあくまでブランドやメーカーであるので、「本物か偽物かを明言することは避けたい」というのが買取業者の一般的な考え方なのです。
査定士はあくまで買取可能か買取不可かを判断するのが仕事ですので、「偽物ですので買取できません」と明言されることは基本的にないと思っておきましょう。
ブランド品が買い取れない時の対処法
ブランド品が買い取れない時の対処法は限られています。次の2つを参考にして下さい。
他店に相談する
査定の基準は買取業者によって微妙に異なります。査定金額が異なるのはもちろん、買取不可か否かを判断する基準も異なるでしょう。
そのため、ブランド品が買い取れない時は他店に持ち込むことをオススメします。明らかな偽物や盗品でなければ、買い取ってもらえる可能性はまだ残っています。
複数の店舗に依頼して、どこの店舗でも買取を断られる場合は、偽物である可能性が高いでしょう。
買取をあきらめる
複数店舗で買取を断られ、偽物の可能性が高いと判断できる時は、きっぱり諦めることをオススメします。
なぜなら、偽物であるとわかって買取や質入れをおこなった場合、商標権の侵害とみなされることがあるからです。
偽物をつかまされた時点では被害者と言えますが、その事実を認識した状態で買取をするのは偽物の流通に加担する反社会的行為に抵触する可能性があります。
買取は潔く諦めて、同じ失敗をしないよう、次からは正規店や正規ブティックで購入するようにしましょう。
ブランド品を高く買い取ってもらうコツ
最後にブランド品を高く買い取ってもらうコツを3つ紹介します。
最初から正規店で購入する
買取を断られる可能性を下げ、少しでも高く買い取ってもらうためには、個人経由や並行輸入での購入を避け、正規店や正規ブティックで購入するようにしましょう。
それだけで、盗品や偽物を購入する可能性をゼロにできます。
また、近年はコピー品の質が上がっており、正規品と見分けがつかないこともあります。
保証書や購入時のレシートの偽物まで出回る時代になっていますので、正規店や正規ブティック以外の場所で購入することは基本的にリスクが高いです。
正規店や正規ブティックで購入した証明ができれば、査定士も安心して査定ができるので、高い評価がつきやすくなるでしょう。
日々の扱いに配慮する
ブランド品の査定額を左右するのは、主に品質です。
だからこそ、高く買い取ってもらうためには日頃から配慮のある扱いが求められます。
例えば革製品であれば、汚れが付いたらすぐに専用のクリーナーで拭いたり、型崩れがしないようたくさん物を入れ過ぎないようにしたりなどです。
特に気をつけたいのがタバコや香水の臭いです。一度染み付いた臭いは中々取れません。
また、どれだけ日頃から丁寧に扱っていて品質が良くても、臭いが酷ければ買取を断られる可能性は十分にあります。
もしも臭いがつく環境に遭遇した際は、その日のうちに無臭の芳香剤を使うなどの配慮が必要でしょう。
状態が良く、できるだけ無臭であることが高額買取につながるコツですので、日々の扱いには十分配慮しましょう。
付属品を保管しておく
ブランド品を高く買い取ってもらうためには、ギャランティカードや保証書のほか、付属品を全て保管しておくことです。
例えば、バッグであればショルダーストラップや専用の鍵、腕時計であればブレスレットのコマなどです。
他にも、ブランド専用の箱や保存袋、購入時のレシートも大事に保管しておきましょう。
付属品が買取価格に影響するケースが決して少なくありません。
特に未使用品として査定に出す場合、箱や保存袋がないと基本的に未使用品として買い取ってもらえないので注意が必要です。
ブランド品の買取ならRiZへ
RiZには買取実績が豊富なスタッフが多数在籍しており、ブランド品を査定に関しても安心してお任せいただけます。
また、店舗買取や出張買取のほか「カンタンLINE買取(宅配買取)」といったサービスもご用意しています。
中でもカンタンLINE買取は、対象商品の写真を送るだけで査定依頼が完了するため、大変ご好評いただいています。
ブランド品の買取を検討されている方は、ぜひRiZにご相談くださいませ。