トレーディングカードやゲーム機本体、ゲームソフトなど、転売防止のために1人が購入できる本が制限されることは珍しくありません。
マスクやアルコール消毒製品に関しては、コロナを機に高額転売が法律で禁止されているほどです。
では、アウトレットで購入したブランド品を転売することは違法なのでしょうか?
こちらの記事ではアウトレット商品を転売することの違法性の有無、また転売をする際の注意点について解説します。
アウトレット転売をするのは違法?
こちらでは、そもそもアウトレット転売とは何なのか、また違法性の有無について解説します。
アウトレット転売とは
アウトレットで売られている商品は、平均して2割〜3割ほど値引きされています。
中には8割〜9割ほど値引きされた商品もあり、安くブランド品を手に入れたい人が好んでアウトレットを利用します。
では、なぜアウトレット商品の値段が安いかと言えば、ずばり「訳あり」だからです。
製造過程でわずかな傷が付いた物、シーズン中に完売できなかった物、サンプル品などが並べられています。
こういった訳ありの商品をメーカー自ら販売するので、高い割引率を実現できるのです。
アウトレット転売とは、このように相場より安いブランド品を仕入れることで、転売して利益を得ることを言います。
アウトレット転売をするのは違法ではない
アウトレット転売は違法行為ではありません。
マスクや消毒製品のように法律で取り締められた商品ではないため、一般的な転売と同様の扱いとなります。
ただし、厳密に言えば、アウトレット商品を売るには古物商許可証が必要です。新品とは言え、一度購入した商品は古物営業法上「古物扱い」となるためです。
アウトレット転売のメリット・デメリット
こちらではアウトレット転売のメリットとデメリットを紹介します。
アウトレット転売のメリット
アウトレット転売の主なメリットは以下のものです。
- 安く仕入れられる
- 複数のジャンルを同時に仕入れられる
- 完売した商品を仕入れられる可能性がある
- 廃盤の商品を仕入れられる可能性がある
人気のブランドやメーカーと言えども、主力商品以外は完売になることはまずありません。
そのため、アウトレットにはシーズン中に売れ残った新品のブランド品が格安で売られています。
転売において安く仕入れられることは利益に直結するので、最大のメリットと言えるでしょう。
また、仕入れは時間も労力もかかるので、一度にたくさんの商品を仕入れられる点も、大きなメリットと言えます。
アウトレット転売のデメリット
アウトレット転売には以下のようなデメリットもあります。
- 売れ残り商品のため需要がない可能性がある
- 種類が多くて何を仕入れればいいかわからない
- アウトレットモールは基本的に郊外にある
アウトレットで売られている商品は、そもそもシーズン中に売れ残った商品です。
そのため、需要の高いサイズや人気の色がなかったり、トレンドが過ぎていたりします。
仕入れても売れない、あるいは売れてもあまり利益が出ない可能性があるでしょう。
また、商品の数が多いのもデメリットです。1つ1つリサーチしていると時間がかかるので、ある程度の目星をつけて仕入れをする必要があります。
さらにアウトレットモールが基本的に郊外にある点もデメリットでしょう。居住地から遠いエリアに行く場合、時間も費用もかかります。
アウトレット転売をするならどこで売る?
せっかく安く仕入れることができても、仕入れ値より高く売れなければ転売をする意味がありません。
そこで、こちらではアウトレットで仕入れた物を売るなら、どこでどう売ればいいのかを解説します。
メルカリは便利だが手数料がかかる
アウトレット転売の売り先としてよく使われているのが、中古品の売買にも適している「メルカリ」です。
メルカリの利用者層は20代〜30代の女性が多いので、ブランド品がたくさん売られているアウトレットとは相性が良いと言えます。
仕入れた商品とユーザーの好みが上手くマッチすれば、継続して購入してもらえる可能性があるでしょう。
ネット上で業者を探す
アウトレット商品を転売するのにメルカリは便利ですが、利用料(手数料)が発生する点がデメリットです。
そこで、メルカリのように個人に売るのではなく、買取業者に売るという手もあります。
買取業者であれば、複数のブランド品をまとめて買い取ってくれるので、買取価格の交渉がしやすいでしょう。
ただし、買取業者は基本的にアウトレット商品かどうかを見分けられるので、正規品よりも安い買取価格がつく可能性もあります。
最近は無料で査定してくれる業者がたくさんあるので、ネット上で目ぼしい業者を探して、まずは査定依頼をしてみましょう。
高値で売れやすいアウトレット商品
アウトレットに売っている商品だからと言って、全てが高値で売れるわけではありません。
そこで、こちらでは比較的高値で売れやすいアウトレット商品のジャンルを4つ紹介します。
ラグジュアリーブランド
代表的なブランドは、グッチやプラダ、コーチなどです。これらの欧米の高級ブランド品は、いつの時代も中古市場で高い人気があります。
正規販売店から売れ残り商品が流通するため、良質な商品に巡り会える可能性が高いでしょう。
いずれのブランドも若い女性からの人気が高いので、メルカリの利用者層と相性が良いと言えます。
生活家電
アウトレット転売と言えば、ブランド品ばかりが注目されがちですが、生活家電も意外と狙い目です。
アウトレットで売られている家電の金額は、定価の半額以下の場合もあるのです。
特に、キッチン家電や美容家電は回転率が高いため、メルカリのようなフリマアプリに出品すれば、すぐに売れる可能性が高いでしょう。
具体的な売れ筋商品としては、ヘアーアイロン、ドライヤー、ヘアケア製品、電動歯ブラシ、炊飯器などです。
調理家電であれば、ブルーノのホットプレートやティファールの圧力鍋などは女性から人気があります。
スポーツブランドのスニーカー
ここ数年転売商品として注目を浴びているのがスニーカーです。
有名なスポーツブランドのスニーカーは、中古市場でも高値で取引されています。
中でも人気なのはナイキで、アウトレットでの出店率も高いブランドです。
ナイキのスニーカーは投資目的で買われるほど価値が高いため、アウトレット転売でもオススメのジャンルと言えます。
子供用のおもちゃ
メルカリで販売することを前提に考えるならば、子育て世代の女性からのニーズが高い子供用のおもちゃもオススメです。
アウトレットモールに出店していて、中古市場で高く売れやすいものと言えば「レゴブロック」です。
レゴブロックは限定商品も多くあり、子供だけでなく大人からも人気があります。
レアな商品を仕入れておけば、メルカリで高く売れる可能性はあるでしょう。
アウトレット転売をする際の注意点
転売に対する取り締まりやイメージは決して良いとは言えません。
アウトレット転売においても、やり方を間違えれば思わぬトラブルに発展することもあるでしょう。
そこで、こちらではアウトレット転売をする際の注意点を3つ紹介します。
需要をチェックする
安く仕入れられるからという理由だけで、闇雲に仕入れをすることはオススメしません。
なぜなら、どれだけ安く仕入れられても、需要がなければ売れることはないからです。
なんとなく感覚だけで仕入れをすると、大量の不良在庫を抱えることになります。
そのため、事前にしっかりとリサーチをし、需要のある商品をリストアップしておきましょう。
トレンドをチェックする
仕入れではトレンドを把握しておくことも重要です。
そもそも、アウトレットに並んでいる商品は、シーズン中に人気が出なかったために、安く販売されています。
つまり、トレンドに上手く乗れなかった商品ということです。商品次第では、どれだけ価格を安くして出品しても、売れ残る可能性はあるでしょう。
コストを計算する
転売の基本は「安く仕入れて高く売る」ことです。注意したいのは、安く仕入れる上で、コストは仕入れだけではないということです。
アウトレットで仕入れる場合、アウトレットモールに行く際に発生する移動コストも加味しなければなりません。
モールの場所が遠過ぎて、電車代や車のガソリン代が高くつけば、その分経費がかさみます。
また、メルカリを使えば購入者から値下げ交渉をされたり、送料負担を求められたりすることもあります。
それらのコストをきちんとシミュレーションした上で、利益が出るような価格設定が必要です。
ルールを守る
アウトレット転売をする場合、販売に使うプラットフォームのルールに注意しましょう。
たとえば、メルカリでは特定の行為や商品の出品を禁止しており、違反するとペナルティが課されます。
不要なトラブルを避けるために、事前にルールを確認した上で出品することをオススメします。
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株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。