人生の終わりを見据えてさまざまな準備や片付けをする終活ですが、最近では「ジュエリー終活」という言葉も生まれています。
そこで、思い入れのある高価なジュエリーをどのように処分すればいいのか、こちらの記事では2つの選択肢を紹介します。
ジュエリー終活とは
まずこちらではジュエリー終活とは何なのか、ジュエリーにどれほどの価値があるのかを解説します。
ジュエリーの生前整理
ジュエリー終活とは、いわば「ジュエリーの生前整理」です。
個人が生きている間に、所有する宝石や貴金属を整理、評価し、必要に応じて売却または贈与することを言います。
日本国内に眠るジュエリーは約8億個
一説によれば、市場に出回らずに各家庭のタンスに眠っているジュエリーの数は、日本全体で約8億個、概算で60兆円近くもあると言われています。
実際、思い入れのある指輪やネックレスなどは簡単に売ったり譲ったりできず、亡くなるまで持ち続けている人が少なくありません。
だからこそ、生きているうちにジュエリーの最適な処分や引き継ぎを検討する「ジュエリー終活」が注目され始めています。
意外と知らないジュエリーの価値
ジュエリー終活を始める前に、改めてジュエリーの価値をおさらいしておきましょう。
そもそも宝石は産出量の少ない希少な天然の石なので、素材そのものに貴重な価値があります。たとえば、ダイヤモンド、エメラルド、ルビーなどです。
また、リングに使用されているプラチナやゴールドなどの素材も貴重です。さらに、これらの貴重な素材が、熟練した職人の手によって美しく形づくられ、宝石は美術的な価値をもちます。
なお、ジュエリーの中にはこれらの価値に加えて「オーナー価値」を持つものも存在します。「誰が持っていたのか?」という事実によって生まれる価値です。
たとえば、代々英国の王室に受け継がれてきた宝石などが該当します。
このように、ジュエリーには複数の価値があります。
ジュエリー終活を始めるタイミング
終活と聞くと、少し暗い気持ちになる方もいるかもしれません。
しかし、終活はあくまで今後の人生をより良く生きるための準備とも言えます。
では、ジュエリー終活をいつ始めればいいのかというと、一般的には定年退職をする65歳くらいが適切なタイミングと言えるでしょう。
子どもも家庭を持ち、自分は仕事から離れられる時期ですので、大幅に自分の時間が増えます。
「まだまだ若いから今じゃなくていい」と先伸ばしにする人もいますが、終活はある程度の体力がないとできません。
自分で自分のことを若いと思えるうちに、済ませておくことをオススメします。
受け継がせたい方向けのジュエリー終活
「ジュエリーを誰かに受け継がせたい」という方にはジュエリー終活の専門サービスがオススメです。
まだそこまで数は多くはないですが、ジュエリーに特化した終活の支援サービスが増えてきています。サービス内容は以下のようなものです。
- 所有するジュエリーにどのような思い出があるのか、今使っているのかいないのか、ヒアリングをした上で今後の取り扱いを考える
- 今後の取り扱いを専用のノートにまとめて、受け継がせたい人に渡す
亡くなった後にジュエリーだけが残るのではなく、思い出を添えて渡せることがジュエリー終活の魅力と言えます。
売却したい方向けのジュエリー終活
続いて、「ジュエリーを売りたい」という方のために2つの方法を紹介します。
フリマアプリで個人へ販売
ジュエリーを売る方法として、まず考えられるのがメルカリやヤフオクなどのフリマアプリを利用した売却でしょう。
誰でも簡単に出品でき、価格設定も自分で自由にできるので、私物を一度に売りたい人には向いている方法です。
しかし、注意したいのはジュエリーがそれらのフリマアプリでは売れにくいということです。売れたとしても、適正な価格で売れないことが多いです。
売れにくい主な原因は、フリマアプリのユーザーの中にジュエリーの購入を目的とする人が少ないことがあげられます。
実際、フリマアプリの商品カテゴリーを見ても、「宝石」や「ジュエリー」などの名目はありません。必然的に「アクセサリー」のカテゴリーで、出品することになります。
メルカリとヤフオク、両方サービスが「ジュエリー」のカテゴリーを設置していない状況を鑑みると、やはりフリマアプリにおける「ジュエリー」の需要はさほど高くないと言えるでしょう。
買取業者と取引
フリマアプリでの販売は手軽にできる一方で、購入希望者とのやりとりが発生する点もデメリットです。
特に高価なジュエリーを取引するとなれば、指輪のサイズや石の大きさ、刻印の有無など、多くの質問に対応しなければなりません。そこでオススメしたいのが、個人ではなく業者との売買取引です。
業者が相手であれば、ジュエリーを査定に出した後は、特に何もする必要がありません。
買取業者と取引するメリットは他にもあります。
たとえば、買取業者は宝石や貴金属について豊富な知識を持っているので、正確な評価ができます。相場の情報を踏まえた適正な価格で買い取ってくれるでしょう。
また、買取業者は法的な規制を遵守しているため、詐欺やトラブルのリスクが低いです。
これらの理由から、終活でジュエリーを売る際はフリマアプリよりも買取業者を活用する方が懸命であると言えます。
ジュエリー終活で高く売るコツ
最後に、買取業者にジュエリーを売る際に高く売るコツを3つ紹介します。
ジュエリーは商品の状態や売り方次第で数万円レベルで買取価格に差が出ることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
鑑定書をつける
ジュエリーを購入する際、多くの店舗では、その石の品質を証明するための鑑定書または鑑別書が提供されます。
これらの書類は宝石が本物であること、種類、そして加工処理の有無を明確にするために重要なものです。
特にダイヤモンドやルビー、サファイヤなどの場合、その鑑定は複雑であるため、売買取引では鑑定書が欠かせません。
なお、ダイヤモンドの品質評価を示す書類を「鑑定書」、宝石の種類や加工状態を示す書類を「鑑別書」と呼びます。
仮に鑑定書がない場合、経験の浅い鑑定士は品質を適切に評価できないため、低い価格を提示される可能性があるので注意しましょう。
手入れをする
ジュエリーを売却する際は、可能な限り清潔にしておくことが理想です。
汚れを取り除くことで印象が良くなり、査定にプラスにはたらく可能性があるからです。
ただし、ジュエリーの種類によって適切な手入れ方法は異なるので注意が必要です。
たとえば、エメラルドは内部にひび割れやない方物がある物もあるので、超音波洗浄を行うと破損するリスクがあります。
他にも、オパールは柔らかいので、強く擦ると表面に傷がつきやすいです。
金やプラチナも、金属の擦れ合いに注意しながら洗浄する必要があります。
査定に出す前に、所有するジュエリーの素材に合った方法で手入れをおこなってください。
複数の業者に査定してもらう
ジュエリーの査定を受ける際には、一つの業者だけでなく、複数の業者に依頼することをオススメします。
というのも、ダイヤモンド以外の宝石の査定基準は統一されていないため、買取業者によって価格に大きな開きが生じる可能性があるからです。
ダイヤモンドを含む宝石の市場価格を一般消費者が把握するのは困難です。
そのため、複数の業者からの査定結果を比較することで価格相場を把握できます。
なお、すぐに売却を考えていない場合でも、査定結果はできるだけ保管しておきましょう。将来的に売却する際の交渉で有力な武器になる可能性があります。
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ジュエリーの買取を検討されている方は、ぜひRiZにご相談くださいませ。

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。