昨今、ロレックスを始めとする高級時計の値上がりが続いています。
果たしてこの値上がりはいつまで続くのか、またロレックスはいつ売るといいのか、高級時計の価格の傾向と売り時を解説します。
ロレックスの値上がりはいつまで続くか
ロレックスの値上がりはいつまで続くのか、高騰する原因や今後の値段を左右する要素について解説します。
世界的に品薄状態が続いている
昨今、ロレックスの正規店における価格高騰の主な要因は、コロナ禍に端を発する供給不足と言われています。
世界中に存在する時計製造工場が運営の危機に陥り、生産量が減少、たくさんのモデルが入手困難となったのです。
そのような状態に加えて、輸入制限による供給不足も重なり、結果的にロレックスの価格だけが群を抜いて高騰しました。
既存モデルの生産が終了するたびに中古市場が盛り上がる
ロレックスの価格高騰を底上げしているもう1つの要因が、生産終了した既存モデルの存在です。
近年、ロレックスは新型のムーブメントを導入しました。72時間の長いパワーリザーブが特徴で、特許も取得しています。
そのような新しいギミックを搭載したモデルが登場したことで、多くの既存モデルが生産終了し、中古市場で価値が高騰したのです。
このように、新技術の導入による既存モデルの段階的な廃止もまた、ロレックスの価格高騰に拍車をかけていると言えます。
いつまで続くかは供給量と世界情勢次第
ロレックスの価格が今後どのように推移するかは、現時点では明確な見通しを立てることが難しい状況です。
ただし、市場の品薄状態が解消されれば、価格は落ち着くと一般的に予想されています。
現在の時計生産の状況を考慮すると、ロレックスの価格が今後も上昇する可能性は否定できません。
というのも、時計製造業界はまだコロナ禍以前の生産水準に戻っていないと言われているからです。
一方で、中長期的には、時計の供給量が正常化すれば現在の高価格状況は緩和されるとの味方もあります。
短期的には品薄状態が続きそうですが、世界情勢が安定することで価格高騰も終息する可能性があるでしょう。
特に値上がりが激しいロレックスのモデル
こちらでは、ロレックスの中でも特に値上がりの激しいモデルを3つ紹介します。
サブマリーナデイト116610LV
2023年に特に値上がりが激しかったモデルが「サブマリーナデイト116610LV」です。
ロレックスの顔とも言えるダイバーズウォッチで、緑の文字盤が特徴的です。
こちらは2020年に生産が終了しており、ここ2〜3年で大幅に取引価格が上昇したと言われています。
デイトナ116500LN
サブマリーナデイトに次いで人気であり、中古市場でも需要が高いのが「デイトナ116500LN」です。
デイトナの誕生60周年を迎えた2023年に、モデルチェンジに伴って生産が終了されました。
ミルガウス116400
ミルガウスは、強い磁場に対する耐久性が強い「耐磁時計」として有名なモデルです。
主に2007年〜2016年に生産されていましたが、こちらも2023年に生産が終了しました。
元々流通量が少ないこともあり、近年価格が高騰しています。
ロレックス以外に値上がりが目立つ時計ブランド
続いて、ロレックス以外に値上がりが目立つ高級時計ブランドを3つ紹介します。
オメガ
オメガは、ロレックスと並んで高級時計市場で非常に人気のあるブランドです。
オメガのように知名度の高いブランドは一般的に資産価値が高く、中古市場でも大きな存在感を放っています。
かつてはルーズなブルな価格帯の商品も多数ありましたが、近年は定価の上昇に伴い、全体的に価格が高くなっています。
例えば、以前数十万円で購入できたスピードマスターが、現在ではその倍の価格で取引されていることもあるほどです。
チューダー
チューダーは、2018年に日本市場に進出してから、その人気は着実に高まっています。
元々ロレックスのセカンドラインとしてスタートしましたが、今日ではロレックスとは異なる独自の道を歩んでいます。
ロレックスに用いられる多くのパーツや技術が採用されながらも、価格が手頃であることが特徴的です。
日本では長らく正規店がない状態が続いていましたが、2018年秋についにチューダーが日本に進出し、認知度・注目度はさらに拡大しました。
銀座の時計専門店「RASIN」の調査によると、実際に2018年から2019年にかけて、売上が伸びていることがわかっています。
参考:「ロレックスの次に価格高騰している時計ブランド」(RASIN WEB MAGAZINE)
ブレゲ
時計愛好家にとって特別なブランド、それがブレゲです。
パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンと並んで、世界のトップ時計ブランドの一角を占めています。
同ブランドは天才時計師アブラアム=ルイ・ブレゲの遺伝子を継ぐもので、現在はスウォッチグループのハイエンドラインにも数えられています。
そもそも高価格設定であり、年間生産本数が限られているため、市場価格は元々高いです。
クラシックなドレスウォッチやパイロットウォッチのアエロナバルなどが人気ですが、中でも価格上昇が顕著だったのは「マリーンII」です。
マリーンシリーズは、1990年に登場したブレゲの最初のスポーツウォッチになります。
このシリーズは、18世紀後半に製造された海洋時計「マリン・クロノメーター」を源流とし、ヨルグ・イゼック氏によってデザインされたことでも知られています。
波模様の文字盤、特徴的なブレゲ針、コインエッジ装飾のケースなど、ブレゲのアイデンティティが随所に盛り込まれたエレガントなスポーツウォッチとして、独特の存在感を放ってきました。
銀座の時計専門店「RASIN」の調査結果を見る限り、2019年〜2020年以降、マリーンⅡシリーズの価格が高騰し続けています。
参考:「ロレックスの次に価格高騰している時計ブランド」(RASIN WEB MAGAZINE)
ロレックスの売り時3選
続いて、ロレックスを始めとする高級時計の売り時3選を紹介します。
高級時計は高いものだと数百万円もの買取価格がつくため、売り時によっては買取価格が数万円以上違うこともあります。
今後ロレックスを売る予定がある方がしっかり売り時を押さえておきましょう。
円安のタイミング
ロレックスの腕時計は、海外で製造された後、日本に輸入されて販売されるのが一般的な流通ルートです。
そのため、ロレックスの価格は「ドルと円の為替レート」に大きく影響を受けます。
一般的に、輸入製品は円の価値が下がる(円安)と価格が上昇し、逆に円が強くなる(円高)と価格が下降します。
このような為替レートの変動は新品のロレックスのみならず、中古品の市場価格にも影響を及ぼすことが重要です。
そのため、ロレックスを少しでも高く売るなら価格が上昇する「円安のタイミング」がオススメと言えます。
ボーナスの前
ロレックスの売り時としては、「ボーナス前」もオススメです。
なぜなら、ボーナスが支給されたら自分へのご褒美としてロレックスのような高額商品を買う人が一定数いるからです。
そのため、ボーナスが支給される前の時期は高価買取キャンペーンを実施する買取業者が増えます。
急ぎで売る必要がないのであれば、次のボーナス前まで売るのを待つのも手です。
春からの新生活が始まる前
ボーナスの時期と同様に、「春からの新生活が始まる前」もロレックスを売り時としてオススメです。
なぜなら、新生活が始まる前にお祝いとしてロレックスをプレゼントするケースが少なくないからです。
「中古品のロレックスをお祝いで渡す人なんているの?」と思うかもしれませんが、中古でも状態が良ければ十分プレゼントとして通用します。
また、ロレックスは資産価値が高いのでお祝いの気持ちも十分に伝わりますし、「何かお金に困ったら売れるように」とプレゼントする人さえいるのです。
新生活が始まる前の2月〜3月は、ロレックスを始めとする高級時計の売り時であると覚えておきましょう。
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