「革財布は使えば使うほど味が出る」というのは有名な話です。しかし、実際に使い続けていると、素材の味なのか単なる劣化なのか、境目がわからなくなるときがあります。
そこで、こちらの記事では革財布の寿命を判断する6つのチェック項目を紹介します。長年使い続けている革財布を売ろうかどうか迷っている方は参考にしてください。
革財布の寿命を判断する6つのチェック項目
まずは革財布の寿命を判断する6つのチェック項目を紹介します。
財布の角や折り目
使用に伴い、財布の角が擦れたり、財布の折り目が深くなり過ぎたりすることがあります。これらの損傷は、財布の寿命が近づいているサインです。
損傷が進行すると修理費用も増えるので、新しい財布への交換を考えるタイミングと言えます。
表面の乾燥具合
革は乾燥によってひび割れやカサつきが発生しやすくなります。適切な保湿ケアを施しても状態が改善しない場合は、買い替えのタイミングかもしれません。
表面の色味
経年変化による革の色味の変化は一般的に「味が出る」と解釈されています。しかし、色落ちが過度に進行すると、汚れて見えたり見栄えが悪くなったりするものです。
特に合成皮革では変色が顕著になりやすいため、本革の財布よりも一般的に寿命が短いです。
表面の傷
革の表面に過度な傷や破れがある場合、すでに修理が不可能であり、寿命がきていることがあります。革のお手入れをしても改善されない場合、新しい財布を検討するタイミングかもしれません。
ジッパーや金属パーツ
ファスナーやボタンなどの金属パーツが機能しなくなると、財布の使用が困難になります。これらの部品の故障は修理することもできますが、相応の費用がかかります。費用の見積もりを出してもらい、割に合わないと感じた場合は新しい財布への交換を検討すべきでしょう。
シルエット
財布の型崩れや変形も寿命がきているサインです。特に財布が過剰に膨らんだり、不自然に曲がったりすると、使用感に悪影響が出るだけでなく、見た目の印象も悪くなります。
革財布の寿命はずばりいつか?
一般的な革財布の寿命はいつなのか、合皮と本革についてそれぞれ解説します。
合皮の財布は約3年
合成皮革(合皮)製の財布の寿命は一般的に約3年とされています。合皮は天然の皮革と違い、基材に布地を使用し、その表面に樹脂コーティングを施した人工的な素材です。
- コストパフォーマンスが良い
- 耐水性がある
- お手入れがしやすい
- 軽量
- 見た目が本革に似ている
など、多くのメリットがあります。日々の財布の使用において手軽さを求める方や、ファッションアイテムとして頻繁に財布を変更したい方にとって魅力的な素材です。
しかし、合皮の欠点としては、耐久性の低さが挙げられます。使用による摩耗や経年劣化で、表面のはがれ、ひび割れ、破れなどが生じやすく、その結果として寿命が短くなります。
したがって、長期間使用したい場合には、本革製品など他の選択肢を検討することをおすすめします。
本革の財布は5〜10年
本革の寿命は約5年から10年とされています。適切な手入れと丁寧な使用を心掛ければ、10年以上使用できるケースもあります。
財布の本革はヘビ、ワニ、牛、羊などの動物の皮を加工して作られ、野生の厳しい環境に耐えうる強度を持つことから、耐久性が高い素材として人気です。本革の財布の主なメリットは以下の通りです。
- 優れた耐久性により破れにくい
- 自然なシワや光沢、重量感がある
- 経年変化を楽しめ、使い込むほどに味わい深くなる
しかし、その一方で、本革財布にはいくつかのデメリットも存在します。
- 高額であるため、頻繁に買い替えができない
- 耐水性が低く、型崩れやシミの原因となりやすい
- 定期的なメンテナンスが必要である
などのデメリットです。そのため、本革の財布を購入する際は、これらのメリットとデメリットを理解した上で、定期的に手入れをすることが重要です。
春に財布を変える人が多い
春は新たな始まりを象徴する季節であり、財布を新調するのにも理想的な時期とされています。風水の観点からも、春は金運を高める新しい財布を選ぶのに最適な時期とされているのです。
春に財布を新しくすることは、「財布が張る」すなわち「財布にお金が入って膨らむ」ことを連想させ、それが金運を上げる兆しとなると言われています。
また、日本では春が新年度の始まりであり、新しい生活がスタートする時期として認識されているため、財布を新調することで心機一転、新たな気持ちで新年度を迎えようとする人が多いです。
寿命が長い革財布の5つの特徴
似たような革財布を使っていても、寿命が短い人と長い人とがいます。その違いは何なのか、寿命が長い革財布の5つの特徴を紹介します。
耐久性のある革が使われている
長持ちする革財布にするなら、耐久性に優れた素材を選びましょう。その点、天然革は寿命が長いことで知られており、特に牛革は耐用性と耐水性が高いのでオススメです。
馬具に使用されるブライドルレザーを選べば、さらに長い使用が期待できるでしょう。
また、ヌメ革やパイソンレザーも耐久性に優れており、長期間にわたる使用が可能です。
ちなみに、風水では牛革が富を象徴し、金運向上にも良いとされています。
お尻のポケットに入れていない
革財布の寿命を延ばすためには、財布をお尻のポケットに入れないことが重要です。手軽に持ち運べる小さな財布でも、ポケットへの収納は革を傷める可能性があります。
座ったり立ったりする動作が、革の擦れや型崩れの原因となり得るためです。革製の財布を長持ちさせるには、バッグなどに入れて携帯することをオススメします。
水濡れや湿気を避けて使われている
革財布を長く使い続けるためには、水分と湿気から守ることが重要です。本革は水や湿気に弱く、これらにさらされるとシミや水ぶくれ、型崩れや変形の原因となります。
防水スプレーを使用して水分から保護するのが手軽な対策です。また、財布を保管する際には湿度の管理に注意し、梅雨や夏など湿気の多い季節には除湿を心がけましょう。
カードを過剰に入れない
財布の型崩れを防ぐためには、カードやレシートなどの入れ過ぎにも注意が必要です。
過剰に詰め込むと財布が膨らみ、革がのびることで、型崩れやシワ、ヒビの原因となります。
財布の中身を定期的に整理し、無理なく収納することで、革財布の寿命を少しでも伸ばしましょう。
革用のクリームで定期的にケアされている
革財布の寿命を伸ばすためには、革専用クリームを使った定期的なお手入れが不可欠です。天然革製の財布は、人の肌と同様に時間が経つにつれて乾燥し、潤いを失いがちだからです。
革専用の保湿クリームを使うことで革の柔軟性と光沢を維持し、乾燥による劣化を防げます。
寿命がきた革財布を高く売るコツ
最後に、寿命がきた革財布を高く売るコツを紹介します。
付属品を揃える
革財布を高価買取してもらうためには、購入時に付属していた品々を全て保管しておき、一緒に査定に出すことが重要です。付属品には、保証書、ギャランティーカード、オリジナルの袋や箱などが該当します。
これらの付属品は、財布が正規品であり、適切なルートを通じて流通していることの証拠になります。また買取店ではこれらの付属品が揃っている方が高く再販しやすいため、揃っているほど買取価格が上がる可能性があります。
査定前に手入れをする
買取査定前に財布の手入れをすることが重要です。特に高級ブランドの革財布は状態の良さが査定額に大きく影響します。革を傷めないように、表面のホコリや軽い汚れをきれいにしておくと、買取価格が上がる可能性があります。
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