形見分け宝石を売ったらどうなる?相続税はかかる?

形見分け宝石を売ったらどうなる
2024.4.30

「形見分けの宝石を売ったらどうなる?そもそも相続税は発生するの?」

こちらの記事ではこのような疑問に回答します。形見分けの宝石を売ろうか迷われている方は参考にしてください。

形見分けの宝石を売ったらどうなる?

形見分けの宝石を売ったらどうなるのか、相続税の対象となる条件や計算方法を解説します。

形見分けの宝石は相続税の対象となる

現金、預貯金、有価証券や不動産などの物理的な資産が相続税の課税対象となるように、形見として受け継いだ宝石もまた相続税の対象となります。

そのため、形見分けの宝石を売ろうと売らなかろうと、相続税は払わないといけないのです。なお、国税庁では相続税がかかる財産を以下のように定義しています。

 

”この場合の財産とは、現金、預貯金、有価証券、宝石、土地、家屋などのほか貸付金、特許権、著作権など金銭に見積もることができる経済的価値のあるすべてのものをいいます。”

 

引用:No.4105 相続税がかかる財産(国税庁)

 

このことから、親しい人から形見として宝石を受け継いだ場合、その宝石の価値に応じて相続税が課される可能性があります。

相続税の計算方法

相続税は大きく分けて以下の2つのステップで計算できます。

ステップ1:基礎控除額の計算

基礎控除額とは相続税が適用される前に相続財産総額から差し引かれる金額のことで、すべての相続人に共通して適用されます。具体的に基礎控除額は以下の式で計算されます。

 

相続税の基礎控除 = 3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)

ステップ2:課税される遺産の総額の計算

次に、相続財産の総額から上記で算出した基礎控除額を差し引きます。この差し引き後の金額が、実際に相続税の計算の基礎となる課税遺産の総額です。

さらに、課税遺産の総額に対して規定の税率を用いることで、相続税の税額を計算します。税率は課税遺産の総額によって変わるので、詳しくは国税庁のサイトを参照してください。

 

参考:No.2260 所得税の税率(国税庁)

形見分けの宝石を売ったら故人に悪い?

「形見分けの宝石を売ったら故人に悪いのでは?」と不安になる人もいるかもしれません。もちろん、せっかく受け継いだ品をお金に変える行為に抵抗がある人もいるでしょう。

しかし、形見分けだからといって、必ずしも自分で使ったり保管し続けたりすることだけが正解ではありません。以下で詳しく解説します。

放置すれば次の世代に迷惑がかかる

形見として受け継いだ品々は、故人からの大切なものですが、それらを永遠に保持し続けることはできません。私たちはいずれこの世を去る運命にあります。ですので、持ち主としていざという時に形見をどう扱うべきかを決めておかなければ、後に残された家族が困ってしまいます。

保管し続けることだけが正解ではない

形見の品を大切にしまっておくことは、故人への敬意を示す一つの方法です。

しかし、ただ箱に入れて保管しておくだけでは、誰にも見られず、触れられることもないので、存在していないのと同じです。

故人は遺族の幸せを願っていますから、たとえ形見であっても、売ってお金にするのは何も悪いことではありません。

形見分けの宝石を売る方法

こちらでは形見分けの宝石を売る方法を4つ紹介します。

買取業者に売る

形見分けの宝石を売却する際は、宝石や貴金属に特化した買取業者に依頼するのが選択肢の1つです。特に、宝石の正確な価値を知りたい場合、専門知識を持つ業者に依頼するのをオススメします。

宝石や貴金属に特化した買取業者であれば、宝石の種類や品質、市場価値などを考慮した上で、適正な価格を提示してくれるはずです。

ただし、すべての買取業者が全種類の宝石を取り扱っているわけではありません。市場価値が低い宝石や状態が悪いものは、買取を断られる可能性があります。

また、買取再販市場は利益率が高いため、中には不誠実な業者も存在します。悪質な業者に関しては、顧客の知識不足を利用して不当に低い価格を提示することもあるので注意が必要です。

 

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フリマアプリやネットオークションで売る

比較的安価な宝石を売るのであれば、ネットオークションやフリマアプリを利用するのも手です。ネット上であれば、需要が少ない品でも相場以上の価格で売れる可能性があります。しかし、売れるまでに時間がかかること、そして価格設定から発送まですべて自分でおこなう必要があることはデメリットと言えます。

リサイクルショップに売る

リサイクルショップへの売却は、特に高価ではない宝石を売る場合に適しています。この方法のメリットは、宝石だけでなく他の遺品や不用品もまとめて処分できることです。

実際、大手のリサイクルショップでは、宝石や貴金属だけでなく衣類や家電、日用品など幅広いアイテムを扱っています。

ただし、宝石の専門知識がない店員による査定がほとんどであるため、適正な価格が付かないリスクもあります。そのため、リサイクルショップに宝石を売るのは、持ち主が宝石のおおよその価値を把握しているときだけにした方がいいでしょう。

遺品整理業者に売る

遺品整理と宝石の売却を一緒におこないたい場合は、遺品整理業者に売るのが便利です。買取をおこなっている遺品整理業者なら、遺品の整理と同時に宝石の査定もしてくれます。

さらに、家の中のどこに宝石などの貴重品があるかわからない場合、それらの探索を一緒に依頼できるため一石二鳥です。

なお、遺品整理業者を利用すれば、仕分けから処分、清掃まですべて任せられ、作業は通常1日から数日で完了します。

形見分けの宝石を売らずに処分する方法

こちらでは形見分けの宝石を売らずに処分する2つの方法を紹介します。

リフォームする

好みではないデザインの宝石を形見として受け継いだ場合、リフォームして身につけるのもありです。ジュエリーのリフォームを専門におこなう業者に依頼すれば、古いデザインを現代的なスタイルに変更したり、指輪をネックレスに変形させたりできます。

多彩なデザインオプションが用意されているので、自分の好みに合わせてカスタマイズできるでしょう。ただし、宝石のリフォームには相応の費用が伴うため、事前に料金の見積もりを取ることをオススメします。ちなみにダイヤモンドのアクセサリーのリフォームは、安くても数万円程度が相場です。

高い技術を必要とするリフォームの場合は10万円を軽く超えるケースもあります。

家族や親族と形見分けをする

自分の手元に宝石を置いておけない場合、故人と親しかった家族や親戚、友人に形見分けするのも良い方法です。故人にとっても、大切な人々にその宝石が引き継がれることは喜ばしいことでしょう。

形見分けの宝石を売る際の注意点

最後に、形見分けの宝石を売る際の注意点を紹介します。

他の相続人に事前に相談する

故人の宝石を売却する際は、他の相続人に事前に相談することが不可欠です。故人が残した物は遺産分割の対象になるため、売却によって得られる代金も遺産の一部として扱われるからです。

そのため、宝石を無断で処分すると、将来的にトラブルに発展する恐れがあります。どのような処分方法を選択するにしても、すべての相続人が納得する形で進めることが重要です。

相続放棄するなら売らない

相続放棄を検討している場合は、宝石を含む遺品の処分はしないでおきましょう。相続放棄の手続きが完了する前に価値ある遺品を処分してしまうと、法律的には「相続を承認した」とみなされる可能性があるからです。これを「単純承認」と呼びます。

単純承認をすると、相続放棄の権利を失う結果となりかねません。故人の財産全体、特に負債の有無を確認した上で、遺品の処分について判断することが望ましいです。

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