Tiffany&Co.(ティファニー)のイエローダイヤモンドの価値
ティファニーでは、イエローダイヤモンドだけが有名ではありませんが憧れの宝石、ダイヤモンド。
その中でも煌めく星のような色を放つのがイエローダイヤモンドです。
ティファニーが2010年にイエローダイヤモンドコレクションを発表するなど、その認知が広がりました。
ダイヤモンドにはカラーグレードがございます。
透明なダイヤモンドでは、Dから始まりZまでが一般的です。
Dが透明で高価なダイヤモンドと言われております。
イエローダイヤモンドのカラーグレード
・ベリーライトイエロー
・ライトイエロー
・イエロー
・ファンシーライトイエロー
・ファンシーイエロー
・ファンシーインテンスイエロー
・ファンシービビッドイエロー
ベリーライトイエローがより黄色が薄く、ファンシビビットイエロー色みが濃くなって参ります。
ティファニーのイエローダイヤモンドが有名になった作品としては、
『ティファニーで朝食を』が有名です。
世界最大級のイエローダイヤモンド128.54カラット。
ビヨンセとジェイ・Zがティファニー(Tiffany & Co.)の広告塔に。
その際ビヨンセがつけていたイエローダイヤモンドのネックレスは、多くの著名人がつけてきた歴史があるものだった。
限られた有名人のみが着用を許されているのではないか。
ティファニーといえば、『ティファニー・ブルー』
こまどりの卵を表現したパステルブルーは、ひと目でディファニーと分かるくらい日本でも有名。
しかし、ニューヨークの5番街にある店舗にはブランドを象徴する宝石はブルーではなく鮮やかな濃い黄色のイエローダイヤモンド。。
“ティファニー ダイヤモンド”は、1877年に南アフリカのキンバリー鉱山で発見され、翌年にティファニー創業者のチャールズ・ルイス・ティファニー(Charles Lewis Tiffany)が取得した。
幅は2.5cmを超え、通常のブリリアントカットダイヤモンドよりも24面多い82面のファセットを誇り、
現在は合計100カラットを超えるホワイトダイヤモンドをあしらったネックレスのセンターストーンとしてセットされている。
エイプリルフールのジョークかと思われた「ティファニーイエロー」は、実際にティファニーの新たな「ブランドカラー」となったもようだ。
ティファニーは今年4月、ブランドのロゴが入ったイエローのボックスをインスタグラムに投稿。
また、ロサンゼルスの高級住宅地、ビバリーヒルズのショッピングストリートにある店舗のイメージカラーをイエローに変更した。
仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下のブランドとなったティファニーの新たなプロダクト・コミュニケーション担当エグゼクティブ・バイスプレジデントに就任した
アレクサンドル・アルノーによると、ティファニーは向こう1年をかけて、世界各地の店舗で「ティファニーイエロー」を導入する計画だという。
LVMHで10年働いた経験を持つ米コンサルティング会社、AHラグジュアリーコンサルティング(LuxuryConsulting)の創業者アラン・フイはこれについて、次のように語る。 「優れた“マーケティングマシン”であるLVMHは、ティファニーを傘下に収めてからわずか半年で、創業以来、手を触れてはならないものだったティファニーブルーに手をつけました」 「彼らは話題作りのため、そしてSNSで注目を集め、ティファニーを古くてつまらない、旧態依然としたものとみなしている若い消費者の関心を引くため、一定期間にわたってこの新たなブランドカラーを使うつもりでしょう」
「ティファニーブルー」の価値は重要
ハリントンはまた、ティファニーのブランド価値の中でも「色」を変えたことは、感情的に最も大きな反応を得ることを目指したものだと指摘する。
衝撃値を高めたいとき、多くの場合において、最も劇的な反応を得るためのトリガーとなるのは色です。変えたのがフォントだったら、誰がそれに気づいたでしょうか。
ただ、米コンサルタント会社ミーニング.グローバル(Meaning.Global)の創業者、マルティナ・オルバートは、マクドナルドの「ゴールデンアーチ」やコカ・コーラのボトルと同じように特徴的な「ティファニーブルー」について、その重要かつ象徴的な要素を、たとえ比ゆ的にでも「捨てる」ことには、注意すべき点があると警告する。
「シグネチャーのブルーはティファニーの伝統、そしてブランド価値の一部です。それをなくせば、ティファニーは自らの価値の多くを失うことになるでしょう」 また、西洋においては非常に効果的と考えられる「ティファニーイエロー」は、東洋、特に中国では、前向きな効果を期待できない可能性もあるという。
中国では伝統的に、黄色は皇帝だけに使うことが許された色だった。また、現在ではポルノを意味する色でもある。
オルバートは、「イエローを選ぶことは、長期的に見たブランド構築において、適切とはいえない」との見方を示している。
ただ、それでもこの新たな戦略は、ティファニーがLVMH傘下のブランドとなったこと、そしてティファニーには、その「象徴的なブルー以上の価値」があることを、明確に打ち出したものだといえる。